※これは私の絵ではありません。
ぽんちゃんと言うイラストレーターの絵です。
無限色展・赤も無事に最終日を迎えた。
私は渋谷からギャラリーまで歩いた。
午後だった。
最終日は夕方6時までの開場だが、まだまだ余裕である。
私はバーガーキングに入った。
マッ○ドナルドなど二度と行くまい。
そう思えば思うほど、子供の頃に家族で行ったマックの思い出がよみがえる。
しかし今のマックはもはや昔のマックではないのだ。
ただの抜け殻だ。
熱々のポテトが美味しかったなあ。
思い出に浸っていたら4時になった。
出展者として、バンド口寄せとして、行かねばならない。
私はバーガーキングのドアを開け、夏の盛りの渋谷を歩きだした。
途中、ハンズに寄り、発泡スチロールの素材感などを吟味しつつ、「最近はいろいろな素材があるものだ」などと感心したりした。
原宿までは結構距離があり、ギャラリーの前に到着したもののすでに疲弊している自分に驚いた。
少しドアの前でモジモジしたあと、そこはモードを切り替え、来場してくださった方々と挨拶も交わす。
隙を見て、出展者のぽんちゃんにドローイングを頼もうと思い声をかけたが、なんともう帰るところだと言う。
私はバーガーキングを呪った。
あの時間さえなければ、ぽんちゃんにドローイングしてもらえたのだ。
モジモジしてる時間もいらなかった。
そう思うと、悔やんでも悔やみきれない。
ぽんちゃんを見送り、私はなんだかもういろいろと諦めることにした。
今日のこれからを楽しく暮らそう。
ファミマで金麦を飲んでそう誓った。
それからのことはあまり覚えていないが、他の方の絵を見たりして、楽しく過ごせた。
展示の空間にも慣れた。
しかし、少し遅かった気がする。
慣れた頃にはもう終わってしまった。
もっとたくさんの時間、会場にいれば良かった。
それが感想です。
仲間に入れて下さったアーティストの皆様、来てくださった皆様、そしてわざわざ作品を買ってくださいましたあなた様、ありがとうございました。