用(飲酒)があって葛飾区亀有まで行った。
亀有とは東京の下町である。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」好きとしては憧れの土地。
つまり聖地である。

駅に降り立つと、さっそく両津勘吉の銅像が立っていた。
「あ!両さんがいる~」と思ってニヤッとした。

TSUTAYAに入ったら、超攻撃的にDVDを返却しているおばさんがいて驚いた。
漫画かと思った。
これが亀有か、と思った。



用が済み、深夜になり、帰宅しようとしたが途中で電車がなくなってしまい、路頭に迷った。
またか、と思った。
真冬の始発待ちの厳しさは前回で身に沁みていた。
歩いて帰ろうと思った。

新宿より家に近いし行ける!と思った。

でもお酒も入っており、外は寒かったし、方向が分からないのですぐ挫けて、駅前のマックに逃げた。
マック難民。
絶望的な気持ちだった。

2.5時間くらい音楽(きゃりーぱみゅぱみゅ→エイフェックスツイン)を聞いたり漫画(地を這う魚)を読んでいたりしたが、マックの限界が来て外に飛び出した。



外は信じられないほど寒くて泣いた。
涙が凍り、革の手袋を突き刺す冷気で手が麻痺した。

フードをかぶった若者が4人ぐらい歩いてきて、最近ホーリーランドを読んでいる自分は思わず身構えた。
ストリートファイトだ。

しかし、もう心が折れている自分がこの戦いに勝てるとは思えなかった。

戦いは起こらなかった。



少し歩いて限界が来たので別のマックに逃げ込んだ。
一時間半、ブルーベリーシェイクを飲んで漫画(西島大介)を読んだりした。

読み終わる頃、街が動き出し、電車に乗ってふらふら帰った。

もう二度と冬に終電は逃すまい。
逃したとしても、どこかに泊まろう。
そう誓った。


帰るとテーブルにねぎとろ巻きが置いてあり、それを食べた。
うまかった。

寝て、夕方に起きるとテーブルにまぐろの握りが置いてあり、それを食べた。
うまかった。