4月15日、午前中に目覚めた俺はストレッチしたり、洗濯をしたりして朝を過ごしたんだ。

今日はついに口寄せがライブをする日。
口寄せってのは俺がギターを弾くユニットだ。

こういう大切な日にはいつだってシャワーを浴びることにしてる。
熱い熱いシャワー。

水滴を己の肉体で弾き返し、スッキリと目が覚めた俺はストレッチをした。
最近ちゃんとトレーニングをしているんだ。
何度だってストレッチをする。

ギターや機材を準備して、ドアを開けた。
とても穏やかでいい日だ。
日光浴ができるな。

電車の時間がわからないから少し早足で歩いた。
いつもとは景色が違って見える。
俺がライブをするからかな。

いつもの様に改札をくぐる。
やはり今日も電車が来る。
ちょっと混んでたけど、女性が座っている座席の間に「すいません」って感じで腰を下ろした。
その時右の女性のコートの紐をお尻で踏んじゃったみたいで、その人はおもいっきり引っ張った。
僕は腰を浮かして協力した。

前もこういうことがあった。
夜の新宿で、やはり僕が「すいません」って感じで腰を下ろしたらコートを踏んでたみたいで、隣の女性は「すいません」って言ってそれを抜いた。
僕も「すいません」って言って腰を浮かした。
協力プレイだった。

しかし今回は、女性が無言で紐を引っ張る。
無言の圧力。
何踏んでんのこの人ってな感じだ。
もちろん腰を浮かして対応する僕だけどちょっと待って。
混んでる座席の間に座るのって別に悪くないし、その空いた座席に紐を垂らしておく注意力のない自分を反省するならまだしもなんでこの楽器持った野郎後から来て超邪魔みたいな空気出してはめんどくさそうにくいっくいって引っ張ってるの。

俺はナーバスになっていたのかもしれない。
無事に下北沢に降りた。
慣れない地下のホームに戸惑ったけどとりあえず遅刻はしていない。
スタジオ練習の30分前に着いたんだ。
メンバーはまだ着いていない。
俺はその時間を利用し、ヴィレヴァンとディスクユニオンを見物して楽しむことにした。
名案だろう。
CDも買った。

そしたらスタジオの開始時間を5分オーバーしており目を疑った。
ギターと荷物を抱えて早足でスタジオに行くと、メンバーにお叱りを受けちまった。
スタジオ内は異様なムードに包まれた。
なんでこんなことになった?
なぜライブ当日なのにこうなってしまうのだろうか。

なんとなく練習を終え、休むためにマックに行った。
もうすでに疲れた。
実はヴィレヴァンの時点で疲れてた。
コーヒーを飲んでぐったりしていたら、幾分調子を取り戻したがな。
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じゃあいくか、と今回の会場である下北沢モナレコードの門をくぐる。
いい感じの箱だぜ。
木の温もりに包まれていやがる。
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楽器を楽屋に置いてかしこまってソファーに座っていた。
リハはまだみたい。

物販の準備とかしてたらリハの時間になった。
アンプのセッティングでいつも迷う。
毎回違うアンプだからだファックス。
気合いで音を作る。
歪め真空管。
俺はトランジスタアンプには触れない主義だ。

リハは滞り無く終えた。
前にライブしてた経験があったからだぜ。
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それからソファーに座っているとすぐ開演になってお客さんが3人くらい来た。
ほとんどメンバーの知り合いだ。
これからもどんどん来るそうだ。
ちなみに俺の知り合いは一人も来ない。
というかいない。

あっという間に本番になって、ギターを弾いて歌ってやった。

なるべく下手くそにな!

楽器を仕舞って会場に戻ったら、昔会ったことがあるメンバーの知り合いにめちゃくちゃ褒められて嬉しかった。
純粋に口寄せのファンです!という人が来たのも嬉しかった。

他のバンドのライブを見たり、話したりコンビニでお酒買ったりしている間にすべてのライブが終わった。
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物販を見たがざ・べっどたうんのCDは一つも売れてなかった。
ああそうさ、東京にはざ・べっどたうんのファンはいないのさ。
少ないのさ。
じゃあどこが多いのかと言われると困るぜ~?

しかし、酔ったメンバーの知り合いが勢いで4枚全て買ってくれた。
なんか悪い気がしたがな。

集客などもほとんどメンバーに頼りきりであった。
しかしこればかりはどうしようもないのだ。
どんどん来てくれる人を増やしたいものだ。
次のライブもできやしない。

終電近かったので下北沢を走った。

メンバーと別れ、帰りの電車。

地元に降り立つと、霧が少しかかっていた。