不安だ
つねに不安がつきまとう

何が不安なのかと、その暗闇の藪を覗くけど、そこにはあんまり中身がない

とくに不安なものはなかった

しかし確かに感じるこの不安感

まあ家族や周囲の人達が死んでいくことは不安だが、それはみんなそうであって問題にはならない

大したことがないことが不安なことが苦しいし、それが一番私の意気を削ぐのだ

今感じてる不安は扇風機の音が気になることだ
低音が気になる
気になる気になる気になる気になる
だんだん気になる気になる好きになる

床に置いてるとなんだか低音がやけに唸る
しかし誰も気にしてない
自分が気にしなければすむ
ただそれだけ

あとは電車にうまく乗れるかなーとか、PASMOちゃんと認識するかなーとか、トイレ汚くないかなーとか、そういう普通の不安だ

普通の不安が想像を超えて私を責めるのだ

もしかしたら音が気になるのかもしれない
車の音が近いと不安だ

この前、山手線に乗ってたら隣の男子大学生がレポート見ながらしきりに自身の顔を触っていて、視野が広い私には目障りだった

なんどもなんどもぺろぺろとあごや頬っぺたを撫でたり擦ったりして一向にそれをやめない

不安ていうか、やめてくれ!ってなった

一般的には些細な顔撫でだったのだろうから他の人にはわかってもらえないだろう
いつも顔撫でが嫌なわけではない
気になったのはその時だけだ

あと私の前に立ってたビジネスマンぽい人が、下へ置いたかばんを拾う度に私の顔先10cmのところまで彼の多少薄い頭のてっぺんがぐいっと来るので一度めはびっくりして三回めはムカついた

必要以上に腰を90度に曲げて屈むからそうなるのだ

不安っていうかなんかもう自分がいやになった
こんなことでムカつきたくないのです

季節が悪い

時期が悪い

神経を使ってるからいろいろ気になるだけだし
その神経も鈍る一方
あとに残るのは不感症の男