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朝から頭が痛く、体もだるかったので、これはしんどいことになった、と思いながらバナナを食べて一応パソコンの電源を入れた。

しばらくしたら、家の前に警察官が集まってきた。
覆面パトカーも来た。
いよいよ潮時かと思って、フードの付いたジャケットを引っ張り出し、親にメッセージを書いてから玄関で正座をして待機していたのだが、いくら待ってもインターホンは押されなかった。
考えてみれば、僕は何も悪いことはしていないので警察に捕まることなどありえないのだった。

僕は音楽を作らなければいけなかった。
毎日コツコツやっていればこんな慌ただしい春を過ごさなくても良かったのに、などと後悔しても遅い。

津波のように押し寄せる作業をこなすだけだ。

夕方に散歩した。
図書館に行き、スーパーで買い物をした。
地元で散歩や買い物をするなんて久しぶりな気がする。

帰って作業を再開した。

明日が勝負だ。
あと2日でできるのか不安で仕方ない。
声を張る歌を4曲くらい録らなくてはいけない。
スケジュール管理の失敗だ。
僕の弱い喉が悲鳴を上げるだろう。
それを超えたところに何かを見つけられたらいい。
何で音楽を作っているのかもはやわからなくなっているけど、自分の中に何かが残るはずだ。
結果がどうあれ、今の自分とは違う自分になってしまう気がする。
もし音楽作りが嫌になってしまったらどうしよう。
不安だらけだ。
自分の気持ちではどうにもならないことばかりだが、今のアルバムは完成させたい。
未熟でも音楽作りさえ嫌いにならなければまだできる。
明日が勝負だ。