一年だ
一年の猶予はある

それぐらいだったら耐えられるだろうそれが基本線だ

今はぎりぎりで耐えている状態だ
指先はぷるぷる震えている
砂山を崩す指が

ささいなことでも崩れると思う
遠くでミサイルが発射された時の振動だけで崩れる城のような砂のような星のような

この数秒を毎日耐えていくしかない

もう昔とは違うんだ
寝る前の感じが違う
スーパーの寿司もまずくなった
リンゴは思いっきりかじれるが

なんだかふにゃふにゃになっちまった
もうほとんどあきらめなんだ
ほとんど残ってないようだ

もう月も星も食われた
年中そんな夜で歩けるものか
こんな所を歩く人はいない
ご近所さんもない
俺は見つかってもただ投げ捨てられるナマコのようなものだ

いいかただ捨てられるだけの人間だ
だが世界に対する怒りはない
世界のほうが妥当だと思うことがあるからだ

古着屋で売れ残るのなんて俺くらいのもんだ
何度も何度も捨てられる

俺は怒りも忘れてしまったのか
なんかそんな曲があっただろうが
この馬鹿は
昔とはなんか違うね


寝ればこんな決意は忘れるが

一年だ
一年の猶予を与えよう